ヒト型ロボット・ジャックは、人間同様の食欲を感じることに辛さを覚えていた。王女誘拐犯を追うジャックは、密林の中でルビィという少女に出会う。昼は可憐な少女、夜は美女へと変身し誘惑してくるルビィに戸惑うジャック…。彼女は食事を神聖な儀式として人肉を食するフォトゥリス人だった。表題作「２２ＸＸ」を始め、「世紀末に愛されて」「夢のつづき」「８月の長い夜」「ロボット考＜擬態＞」を収録した異色＆衝撃のヒューマンＳＦ傑作選。

東京都生まれ。

昭和58年、月刊ララ2月大増刊号「三又路物語(ストーリー)」でデビュー。

秀麗な画風と、独創的でメッセージ性の強い作品世界、多彩なキャラクター設定などで多くの読者の支持を得て、月刊ララを中心に活躍中。

代表作に『ミルキーウェイ』『竜の眠る星』『月の子MOON　CHILD』『輝夜姫(かぐやひめ)』など。

画集に『ARIA』『WALTZ』がある。