人里離れた森の奥深くそこには古びた人形美術館が美しく、しかし冷ややかに“ある時”が来るのを待っていた。新進気鋭の彫刻家ヘミ、男性モデルのテスンを含む5人は、人形美術館の館長と車椅子人形師のイム夫人によって、この洋館に招待される。様々な等身大の人形で館内は埋め尽くされ、その過剰なまでに精巧な美しさは、まるでヘミたちを監視しているかのようであった。そして時折りふと現れる美しい少女ミナ。不気味な雰囲気を感じている中、ついに第1の事件が起きる。しかし、それは殺戮劇の序章に過ぎなかった…。森の中に悲鳴が轟き、人形たちがゲストたちを恐怖の館へと追いつめていく…。『ボイス』『箪笥〔たんす〕』を凌ぐ、戦慄の恐怖譚。