古代エジプトの書記たち，中世ヨーロッパの写本僧，グーテンベルク以降の出版人・印刷業者など，本作りに情熱を傾けた人々の苦闘を描き，「本」の進化の過程をたどる。

手書き時代の古代から、印刷術が発明され愛書趣味や書物愛が確立したものの規制によって印刷業が危機に瀕した中世、そして飛躍的に発展した近代まで、書物の辿った歴史を明らかにする。

著者：ブリュノ・ブラセル

法国国立図書館司書長。著書に『法国国立図書館、未来の記憶』などがある

監修者：荒俣宏

１９４７年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。博物学研究家、作家。『世界大博物図鑑』（平凡社）、『花空庭園』（平凡社）、『帝都物語』（角川書店）、『ブックライフ自由自在』（太田出版）など著書多数